Konomew Journal

手形アート、どう残す?秋の「手形の木」から始める、小さな手の成長記録

和室のちゃぶ台で、母親と小さな子どもが紅葉の木の手形アートをつくっている水彩イラスト
Exhibit — 手形アート、どう残す?秋の「手形の木」から始める、小さな手の成長記録

ふとした瞬間に、子どもの手をにぎって「いつの間にこんなに大きくなったんだろう」と感じることはありませんか。生まれたばかりのころは指一本をにぎるのがやっとだった手が、気づけばスプーンを持ち、クレヨンを持ち、ぎゅっと手をつないでくれるようになっています。毎日見ているからこそ、その変化はなかなか形に残りません。

そんな「今の手の大きさ」を残せるのが、手形アートです。絵の具をつけた手をぺたんと紙に押すだけなので、まだ絵を描くのが難しい赤ちゃんの時期から楽しめます。今回は、秋にぴったりの「手形の木」のアイデアと、とった手形をあとから見返したくなる残し方のコツをご紹介します。

秋は「手形の木」がおすすめ

手形アートにはいろいろなモチーフがありますが、秋に取り入れやすいのが「手形の木」です。茶色の絵の具で手首から腕のあたりを押すと幹に、広げた指が枝のように見えます。そのまわりに、子どもの指先で赤や黄色、オレンジの点をぽんぽんと押していけば、紅葉した木のできあがりです。

ほかにも、手形の指を足に見立てて、ハロウィンのおばけやクモにしてみたり、どんぐりやきのこの絵の横に手形を添えたりと、季節のモチーフと組み合わせると一枚の作品として楽しめます。お散歩で拾った落ち葉を一緒に貼れば、「この日に公園に行ったね」という思い出もいっしょに残ります。

小さな子と楽しむための準備とコツ

手形アートは楽しい反面、手や服が汚れるのがちょっと心配、という方も多いと思います。気持ちよく楽しむために、こんな準備をしておくと安心です。

・子ども向けと表示された、水で落としやすい絵の具やスタンプ台を選ぶ
・テーブルに新聞紙やビニールシートを敷き、汚れてもいい服に着替える
・手を拭くためのぬれタオルと、洗面所までの動線を先に用意しておく
・紙は少し厚めの画用紙を数枚。一回でうまくいかなくても大丈夫なように

小さい子は手をぎゅっとにぎってしまったり、紙の上で手を動かしてしまったりすることもあります。そんなときは、絵の具を筆で手のひらに塗ってあげて、大人が手の甲をそっと押さえながら紙に押すとうまくいきやすくなります。寝ている間に足形をとるご家庭もありますが、くすぐったくて起きてしまうことも。にじんだり指が一本足りなかったりしても、それも「この時期らしさ」として味わってみてください。嫌がる日は無理をせず、また別の日に誘えば十分です。

あとから見返したくなる、残し方のポイント

手形アートでぜひ一緒に書き留めておきたいのが、日付と年齢です。「2歳4か月」と書いてあるだけで、数年後に見返したときの感じ方がまったく違ってきます。余白に、その日の子どもの様子や、「つめたーい!」「もういっかい!」といった一言を添えておくと、その場の空気までよみがえってきます。

もうひとつのおすすめは、毎年同じ季節に同じモチーフでとってみることです。たとえば毎年10月に「手形の木」をつくると決めておけば、並べたときに手の大きさの変化がひと目でわかります。きょうだいがいるなら、同じ紙に並べて押してみるのもすてきです。上の子の手の中に下の子の手がすっぽり入っていた年から、だんだん差が縮まっていく様子も、手形ならではの記録になります。

絵の具の作品は、時間がたつと色があせたり紙が波打ったりすることもあります。乾かしたあとは直射日光の当たらない場所に飾るか、クリアファイルや大きめのファイルに入れて保管しておくと安心です。あわせて、とった日に写真を撮っておけば、実物が傷んでしまっても記録は残ります。

「小さな手」の記録を、家族の宝物に

手形アートは、何年かたってから見返したときにこそ、価値が増していく作品です。「この手でごはんを食べて、この手で絵を描いていたんだね」と子どもと一緒に眺める時間は、大きくなった本人にとっても、きっとうれしいものになるはずです。祖父母に一枚プレゼントしたり、写真を送ったりすると、離れて暮らす家族とも成長を分かち合えます。

紙の作品が増えてきたら、写真に撮ってまとめておくのもひとつの方法です。わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの絵や工作を写真で残して、年齢ごとの記録として見返せるアプリです。手形アートも日付と一緒に並べておけば、成長のアルバムのように楽しめます。もちろん、手作りのファイルやアルバムでも十分すてきな記録になります。

毎日の育児の中で、絵の具を出すのはちょっと気合いがいるものです。毎年きっちり続けられなくても、きれいにとれなくても大丈夫。ふと思い立った日に、ぺたんと一枚。その小さな手形が、いつか家族で何度も見返したくなる、かけがえのない記録になっていきます。紅葉の季節に、親子で「今の手」を残してみませんか。

Konomew

わが子の作品も、“ちいさな美術館”に。

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