11月に入ると、街のあちこちで少しずつクリスマスの飾りを見かけるようになりますね。「今年はツリーをどうしよう」「飾りを少し増やしたいな」と考え始めるご家庭もあるかもしれません。
そんなときにおすすめしたいのが、子どもの絵を使った手づくりオーナメントです。お店で買う飾りのような華やかさとは違いますが、その年にしか描けない一枚がツリーに並ぶと、なんとも言えないあたたかさが生まれます。
今回は、子どもの絵でオーナメントを作る楽しみ方と、クリスマスが終わったあとも思い出として残していくためのヒントをご紹介します。
子どもの絵がオーナメントになると、ツリーが「わが家だけのもの」に
オーナメント作りのよいところは、子どもが「自分の絵が飾られる」という体験を、家族みんなと共有できることです。ツリーの前を通るたびに「これ、わたしが描いたの」とうれしそうに話してくれる姿を見られるのは、親にとってもささやかな楽しみになります。
また、毎年ひとつずつ作っていくと、ツリーそのものが成長の記録のようになっていきます。なぐりがきのような線が、いつのまにか顔になり、星やサンタさんの形になっていく。飾りつけをするたびに、去年や一昨年の作品を手に取って「こんなに小さかったんだね」と振り返る時間が、家族の恒例行事になるかもしれません。
手軽に始められる、オーナメントの作り方
特別な道具がなくても、家にあるもので気軽に作れます。子どもの年齢や、かけられる時間に合わせて選んでみてください。
・厚紙に描いて切り抜く:画用紙や空き箱の厚紙に、星や丸、くつしたなどの形を描いてもらい、大人が切り抜きます。上に穴をあけてリボンや毛糸を通せば完成です
・描いた絵を貼りつける:すでに描いてある絵の気に入った部分を切り取り、厚紙に貼ると丈夫になります。大きな絵を全部使わなくても、一部分だけで十分かわいらしい飾りになります
・ラミネートやクリアファイルで包む:ラミネーターがあれば、絵をはさんでから形に切ると長持ちしやすくなります。ない場合は、クリアファイルを切ってはさみ、ふちをテープでとめる方法もあります
・裏にも絵やメッセージを:両面に描いておくと、くるくる回ったときにも楽しめます。裏面に名前と年を書いておくと、あとで見返すときの手がかりになります
はさみや穴あけパンチを使う工程は、大人が担当するか、そばで見守りながら進めると安心です。
年齢に合わせた楽しみ方
小さな子どもは、まだ形を描くのがむずかしいこともあります。そんなときは、子どもが自由に塗ったり描いたりした紙を、大人が星や丸の形に切り抜くだけでも立派なオーナメントになります。色のにじみや線のはみ出しが、かえって味わい深く見えるものです。
少し大きくなってきたら、「ツリーに飾るなら何を描きたい?」と聞いてみましょう。サンタさん、トナカイ、雪だるま、家族の顔など、子どもならではの発想が出てくるかもしれません。字に興味がある時期なら、「メリークリスマス」と自分で書いてみたい子もいるでしょう。読みにくい字や鏡文字があっても、それもその年だけの大切な記録です。
きょうだいがいる場合は、ひとりずつ自分のオーナメントを作って、それぞれ好きな場所に飾ってもらうのもおすすめです。
クリスマスが終わったら、どう残す?
手づくりのオーナメントは、毎年飾るつもりでも、しまっている間に折れたり湿気で傷んだりしてしまうことがあります。片付けるときに、少しだけ気をつけておくと安心です。
・平らに重ねて箱にしまう:薄紙やキッチンペーパーを間にはさみ、平らな箱に入れておくと折れにくくなります。乾燥剤を一緒に入れておくのもひとつの方法です
・しまう前に写真を撮る:ツリーに飾った状態と、ひとつずつ並べた状態を撮っておくと、もし傷んでしまっても思い出は手元に残ります
・毎年の一枚を並べて記録する:同じ場所、同じ角度で撮っておくと、年ごとの変化を見比べる楽しみが生まれます
わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの作品を写真で残し、日付や子どもの言葉を添えて家族で見返せるアプリです。オーナメントの写真を毎年ためていけば、ツリーを出さない季節でも、いつでも思い出を振り返ることができます。記録の方法のひとつとして、気軽に取り入れてみていただけたらうれしいです。
小さな飾りが、家族の冬の宝物に
毎年オーナメントを作るのは、忙しい年末には少し大変に感じることもあるかもしれません。ひとつだけでも、作れない年があっても大丈夫です。
子どもが「これを飾りたい」と選んでくれた絵には、その年に好きだったものや、うれしかった気持ちがそっと込められています。いつか大きくなったわが子と、箱の中のオーナメントを一緒に眺めながら「この年はこれが好きだったね」と話せる日がくるかもしれません。今年のクリスマスは、子どもの絵をひとつ、ツリーに飾ってみてくださいね。
