保育園や幼稚園から帰ってきた子どものポケットに、くしゃっとした折り紙が入っていた。週末に「見て見て!」と、テーブルいっぱいに並べられた手裏剣やチューリップ。折り紙は、子どもがいちばん気軽に作れる「作品」のひとつかもしれません。
ただ、折り紙は小さくて、気づけば部屋のあちこちに散らばってしまうもの。絵のようにファイルにはさむこともしにくく、「かわいいけれど、どうやって残したらいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもの折り紙作品を無理なく楽しみながら残すためのアイデアを、「飾る」「しまう」「写真に残す」「思い出にする」の流れでご紹介します。
まずは「飾って楽しむ期間」をつくる
折り紙は、作ってすぐの「見て見て!」の気持ちがいちばん大きい作品です。すぐにしまい込むよりも、まずはしばらく飾って、家族で楽しむ時間をつくってみてはいかがでしょうか。
・マスキングテープで壁に貼る:平らな作品なら、マスキングテープで壁や冷蔵庫に貼るだけで、ちょっとした展示コーナーになります
・ひもとクリップでつるす:窓辺や棚の間にひもを渡して、洗濯ばさみや木製クリップで留めれば、ガーランドのように飾れます
・立体作品は小さな「棚の一角」へ:鶴や箱など立体的なものは、棚の上の一角を「折り紙コーナー」と決めて並べると、散らかった印象になりにくくなります
秋なら、紅葉やどんぐり、きのこの折り紙を集めて「秋のかざり」にするのも楽しいですね。季節ごとに飾る作品を入れ替えていけば、自然と「次の作品」を迎える場所もできていきます。
小さな作品は「ひとまとめ」にしまう
飾る期間が終わった作品や、飾りきれない作品は、まとめてしまえる場所を用意しておくと安心です。折り紙は軽くて薄いので、意外とコンパクトに保管できます。
・平らな作品はクリアポケットのファイルへ:A4サイズのクリアポケットに数枚ずつ入れると、つぶれにくく、めくって見返すのも手軽です
・立体作品は透明なケースや空き箱へ:お菓子の空き箱や、ふた付きの透明ケースに入れておけば、形をくずさずに保管できます
・「1年でこの箱ひとつ分」と決めておく:入れ物の大きさで量の目安を決めておくと、増えすぎて困ることが少なくなります
しまうときは、日付や年齢をメモした付せんを一緒に入れておくのがおすすめです。「4歳の秋、はじめて自分で折れた鶴」のようなひとことがあるだけで、数年後に見返したときの楽しさがぐっと変わります。
なお、折り紙は日光や湿気で色あせたり、ふにゃっとしてしまったりすることがあります。保管するときは、直射日光の当たらない、湿気の少ない場所を選ぶと長持ちしやすくなります。
全部は残せないから、写真で「記録」しておく
毎日のように増えていく折り紙を、すべて実物で残すのはなかなか大変です。そんなときは、写真に撮って記録しておく方法が役に立ちます。
・何枚かを並べて「集合写真」に:1枚ずつ撮らなくても、その週に作った作品を並べてまとめて撮るだけで十分な記録になります
・無地の背景で撮る:白い紙や布の上に置くと、折り紙の色や形がはっきり写ります
・子どもの手と一緒に撮る:作品を手のひらにのせて撮ると、そのときの手の大きさも一緒に残せます
写真に撮ったら、「どれを実物で残すか」を子どもと一緒に選んでみるのもひとつの方法です。「これはとっておく」「これは写真でバイバイしよう」と自分で決めることで、手放すことへのさみしさもやわらぎやすくなります。お別れする作品にも「たくさん遊んだね」と声をかけてあげると、子どもも気持ちよく区切りをつけられるかもしれません。
折り紙を「思い出の一場面」に変えるアイデア
折り紙は、ほかの作品と組み合わせることで、さらに楽しい思い出になります。
・画用紙に貼って絵を描き足す:折り紙のチューリップを貼って、そこに子どもが茎や太陽を描き足すと、世界にひとつの「貼り絵」になります
・折り紙で小さなお話を作る:動物の折り紙を並べて、「このきつねさんはどこに行くの?」と問いかけてみると、子どもが自由にお話を広げてくれることも
・祖父母への手紙に添える:平らな作品を手紙に同封したり、写真を送ったりすると、離れて暮らす家族にも喜ばれます
わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの作品を写真で残し、子どもごと・時期ごとに見返せるアプリです。撮った作品をキャラクターにしたり、絵本のようにまとめたりして楽しむこともできるので、折り紙で生まれた小さな動物たちの「その後のお話」を親子で想像してみるきっかけにもなるかもしれません。
「また散らかってる」も、成長のしるし
床に落ちている折り紙の切れはしや、角がそろっていない手裏剣。片付けるたびに「またこんなに……」とため息が出てしまう日もありますよね。
でも、その一枚一枚は、子どもが小さな指で一生懸命に折った証です。最初はうまく折れなかった鶴が、いつの間にかきれいに折れるようになっている。そんな変化に気づけるのも、作品を少しずつ残してきたからこそです。
全部を完璧に残そうとしなくて大丈夫。飾って、選んで、写真に撮って。ご家庭に合ったペースで、折り紙の思い出を楽しみながら重ねていってくださいね。
