Konomew Journal

子どもの絵に「タイトル」をつけてみませんか?親子で楽しむ名づけ遊びと、作品が物語になる残し方

和室のちゃぶ台で、親子が子どもの絵を眺めながら小さなタイトルカードを用意している水彩風イラスト。壁には額に入った子どもの絵が飾られている
Exhibit — 子どもの絵に「タイトル」をつけてみませんか?親子で楽しむ名づけ遊びと、作品が物語になる残し方

子どもが描き上げた絵を「見て!」と持ってきてくれたとき、つい「上手だね」「これなあに?」と声をかけて、そのまま冷蔵庫に貼っておしまい……ということはありませんか。毎日のことなので、それだけでも十分すてきな時間です。

そこにもうひとつ、小さな遊びを足してみるのはいかがでしょう。それが、絵に「タイトル」をつけること。美術館の作品の横に題名が添えられているように、子どもの絵にも名前をつけてみると、同じ一枚がぐっと特別なものに見えてくることがあります。

今回は、親子でタイトルをつける楽しみ方と、その絵を思い出として残していくためのヒントをご紹介します。

タイトルがあると、一枚の絵が「物語」になる

子どもの絵は、大人が見ただけでは何を描いたのか分からないことも少なくありません。ぐるぐるの線や、たくさんの丸が並んだ絵も、子どもに聞いてみると「ママとおさんぽしてるところ」「くもがおなかすいてるの」など、思いがけない答えが返ってくるものです。

タイトルは、そんな子どもの頭の中にある物語を、短い言葉で残しておくための入り口です。何年か経ってから見返したとき、絵だけでは思い出せなかったその日の出来事や、子どもの言葉づかいまでよみがえってくることがあります。「この頃は『〜なの』って言ってたね」と、言葉そのものが成長の記録になるのも、タイトルならではの楽しさです。

また、作品に名前がつくことで、子ども自身も「自分の作品」として大切に感じやすくなるかもしれません。小さな作家さんとしての気分を、親子で味わってみてください。

名づけを楽しむための声かけのコツ

タイトルつけは、正解を求めるものではありません。子どもが楽しめることをいちばんに、気軽に声をかけてみましょう。

・「この絵に名前をつけるとしたら?」と聞いてみる:「タイトル」という言葉が難しければ、「お名前」と言い換えると伝わりやすくなります
・すぐに出てこなくても待つ:考えている時間も大切なひとときです。「思いついたら教えてね」と、あとから聞いてもかまいません
・大人の言葉に直さない:「ぶどうがおこってるえ」のように、少し不思議なタイトルこそ、その子らしさが詰まっています。言い間違いや独特の表現も、そのまま残しておくのがおすすめです
・思いつかないときは選択肢を出してみる:「『きょうのそら』と『おさんぽのひ』、どっちがいいかな?」と2つくらい示すと、選ぶ楽しさから参加しやすくなります

もし子どもが「つけたくない」と言ったら、無理にすすめる必要はありません。「名前なし」もひとつの答えとして、そのまま受け止めてあげてください。

年齢に合わせた楽しみ方

タイトルのつけ方は、子どもの年齢や興味によって少しずつ変わっていきます。そのときどきの様子に合わせて、楽しみ方を変えてみるのもよいでしょう。

・まだ言葉が少ない時期:子どもが指さしたものや、つぶやいた言葉を大人が拾ってタイトルにします。「わんわん」「あか」など一言でも、その時期ならではの記録になります
・おしゃべりが増えてきた時期:絵について話してくれたことの中から、子どもと一緒に気に入った言葉を選んでタイトルにしてみましょう。長いタイトルになっても、それも味わいです
・字に興味が出てきた時期:自分でタイトルを書いてみたい子もいるかもしれません。鏡文字や読めない字があっても、それもその時期だけの大切な記録です

ちょうど11月3日は文化の日。家族で作品を並べて、ひとつずつタイトルをつけていく「命名会」を開いてみるのも、秋らしい過ごし方かもしれません。

タイトルと一緒に残すアイデア

せっかくつけたタイトルは、忘れないうちに形にしておきましょう。むずかしい道具は必要ありません。

・小さな「タイトルカード」をつくる:名刺くらいの大きさの紙に、タイトル・日付・年齢を書いて、絵の横に貼ったり飾ったりします。美術館のキャプションのようで、子どもも喜びやすいアイデアです
・絵の裏に書いておく:保管するときは、裏の端にタイトルと日付をメモしておくだけでも、見返したときの楽しさがぐっと増します
・写真と一緒に記録する:作品を撮影するときに、タイトルを書いたカードを横に置いて撮ると、一枚の写真で絵と名前をまとめて残せます

わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの作品を写真で残し、タイトルや日付、子どもの言葉を添えて家族で見返せるアプリです。名前のついた作品が並んでいくと、わが家だけの小さな美術館の目録のようになっていきます。手軽に記録したいときに、使ってみていただけたらうれしいです。

小さなタイトルが、未来の宝物になる

毎日のように生まれる子どもの絵に、いつもタイトルをつけるのは大変かもしれません。気に入った一枚だけ、週末だけ、思い出したときだけでも十分です。

子どもが一生懸命考えてくれた名前には、その日に見ていた景色や、感じていた気持ちがそっと込められています。いつか大きくなったわが子と作品を見返しながら、「このタイトル、覚えてる?」と笑い合える日がくるかもしれません。今日描いてくれた一枚に、親子でひとつ、名前をつけてみてくださいね。

Konomew

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