お菓子の箱、ティッシュの空き箱、トイレットペーパーの芯。気づけば子どもが「これ、使うからとっておいて!」と大事そうに抱えている、そんな光景はありませんか。ガムテープとセロハンテープをたっぷり使って、ロボットやお家、電車やお店屋さんが次々と生まれていきます。
目をキラキラさせて作る姿はほほえましい一方で、完成した作品はとにかく大きく、場所をとります。棚の上も床の隅も空き箱工作でいっぱいになり、「これ、いつまで置いておけばいいの?」とため息をついている方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもの空き箱工作(廃材工作)を親子で楽しみながら、かさばらずに思い出として残すためのコツをご紹介します。全部を完璧にこなす必要はありません。おうちに合いそうなものから取り入れてみてくださいね。
まずは「材料ストック」に置き場所と上限をつくる
空き箱工作が増えて困るとき、実は作品そのものより「いつか使う材料」がふくらんでいることがよくあります。そこでおすすめなのが、材料の置き場所を一か所に決めてしまうことです。
・材料ボックスをひとつ用意する:大きめの段ボール箱やかごを「工作の材料入れ」にして、入るぶんだけストックするルールにします
・あふれたら一緒に選ぶ:箱がいっぱいになったら、子どもと「次に使いたいもの」を選び、残りは資源ごみに出します
・汚れやすいものは避ける:食品のにおいや汚れが残る容器は、さっと洗って乾かしてから入れるか、材料にしないと決めておくと安心です
上限があると、子ども自身も「どれを使おうかな」と考えるようになります。材料を選ぶ時間も、工作の楽しみのひとつになりますよ。
作品は「遊びきってから」お別れする
空き箱工作の多くは、飾るためというより「遊ぶため」に作られています。ロボットを動かしたり、お店屋さんごっこをしたり、作ったあとの遊びまで含めてひとつの作品なのかもしれません。
そのため、完成してすぐに片付けるより、しばらくは思いきり遊べるようにしておくのがおすすめです。そのうえで、こんなルールを決めておくと手放しやすくなります。
・「展示コーナー」は一段だけ:棚の一段や玄関の一角など、飾れる場所をひとつに決め、新しい作品が来たら古いものと入れ替えます
・こわれたら「おつかれさま」:遊んでいるうちにつぶれたり、テープがはがれたりしたら、それは十分に遊びきったしるし。お別れのタイミングにします
・季節や行事の区切りを使う:年末の大掃除や進級の前など、区切りのいい時期に「ありがとう会」をして見直すのも一案です
大人の判断だけでこっそり処分すると、子どもががっかりしてしまうこともあります。「これはもう遊んだ?」「写真に撮ってからバイバイしようか」と、声をかけながら一緒に決めると、子どもも納得しやすくなりますよ。
かさばる作品は「写真+ひと言」で残す
立体の作品を実物のまま残し続けるのは、なかなか大変です。そこで頼りになるのが写真での記録です。空き箱工作を撮るときは、いくつかのポイントを意識すると、あとから見返したときの楽しさがぐっと増します。
・いろいろな角度から撮る:正面だけでなく、横や上からも撮っておくと、立体ならではの工夫がよくわかります
・子どもと一緒に撮る:作品を持ったり、作品で遊んでいたりする姿と一緒に撮ると、大きさや当時の様子が伝わります
・こだわりのポイントに寄って撮る:「ここがボタンなの」「ここから荷物が出てくるんだよ」と子どもが教えてくれた部分は、近づいて撮っておきましょう
そして、ぜひ写真と一緒に残しておきたいのが、子どもの言葉です。「これは何?」「どうやって動くの?」と聞いてみると、大人には思いつかない設定やお話が飛び出すことがあります。ひと言メモを添えておくだけで、ただの箱の写真が、その時期の子どもの頭の中をのぞける記録に変わります。
残し方を工夫すると、工作の時間がもっと楽しくなる
写真に残した空き箱工作は、まとめて見返すのも楽しいものです。数か月分を並べてみると、テープの使い方が上手になっていたり、作るものが変わっていたりと、子どもの小さな変化に気づくことがあります。祖父母に写真を送れば、遠くに住んでいても「次は何を作ったの?」と会話のきっかけになります。
わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの絵や工作を写真で残して、日付や子どもの言葉を一緒に記録できるアプリです。かさばる空き箱工作も、写真とひと言で残しておけば、作品を手放したあとも家族で見返すことができます。残し方のひとつとして、気軽に使っていただけたらうれしいです。
箱いっぱいの工作は、今だけの宝物
空き箱やテープであふれるリビングに、思わず苦笑いしてしまう日もあるかもしれません。それでも、身近な材料から「何かを作りたい」とわくわくする気持ちは、子どもにとって大切な時間です。
全部を取っておけなくても大丈夫。遊びきって、写真に撮って、「楽しかったね」と言葉を交わしてお別れすれば、思い出はちゃんと残ります。次はどんな作品が生まれるのか、親子で楽しみにしながら、ほどよい距離で見守っていけたらいいですね。