Konomew Journal

子どもの粘土作品、どう残す?紙粘土・油粘土・小麦粉粘土それぞれの保存と思い出の残し方

親子でテーブルを囲んで粘土遊びをし、棚にカラフルな粘土のどうぶつ作品が並ぶ水彩イラスト
Exhibit — 子どもの粘土作品、どう残す?紙粘土・油粘土・小麦粉粘土それぞれの保存と思い出の残し方

保育園や幼稚園から、紙粘土で作ったお皿や小さなどうぶつを持ち帰ってきた日。おうちで油粘土をこねて「見て、ヘビさん!」と得意げに見せてくれた夕方。粘土の作品には、絵とはまた違う、子どもの手のぬくもりがそのまま残っているような愛おしさがありますよね。

その一方で、「立体だから場所をとる」「ほこりがたまる」「ポロッと欠けてしまった」「油粘土は次の日には別の形になっている」など、残し方に迷いやすいのも粘土作品ならでは。絵のようにファイルにはさんでおくわけにもいかず、気づけば棚の上に小さな作品がずらりと並んでいる、というおうちも多いのではないでしょうか。

秋は園の作品展や制作活動で、粘土作品を持ち帰る機会が増える季節でもあります。今回は、粘土の種類ごとの残し方の工夫と、形が変わってしまっても思い出を残しておくためのヒントをご紹介します。

まずは粘土の種類を知っておこう

ひとくちに粘土といっても、子どもがよく使うものにはいくつかの種類があり、それぞれ性質が違います。残し方を考える前に、「この作品は何の粘土でできているか」をざっくり知っておくと、迷いがぐっと減ります。

・紙粘土・軽量粘土:乾くと固まるタイプ。形をそのまま残しやすく、園の作品によく使われます
・油粘土:固まらず、何度でも作り直せるタイプ。作品そのものを長く残すのはむずかしめです
・小麦粉粘土・米粉粘土:食品由来の素材で作られたもの。やわらかく、時間がたつと乾燥やひび割れ、傷みが出やすいことがあります

どの粘土か分からないときは、園の先生に聞いてみたり、連絡帳やおたよりを見返したりすると分かることもあります。市販の粘土を使った場合は、パッケージに乾燥や保管についての説明が書かれていることが多いので、捨てる前にひと目チェックしておくと安心です。

乾くと固まる紙粘土の作品は「飾って、守る」

紙粘土や軽量粘土の作品は、しっかり乾けば形を残しやすいのが魅力です。せっかくなら、しばらくは飾って楽しんでみましょう。

・直射日光や湿気の多い場所を避けて飾ると、色あせやカビを防ぎやすくなります
・ほこりが気になるときは、透明なケースやふた付きの空き容器に入れて飾るのもおすすめ
・飾る期間を「次の作品が来るまで」「季節が変わるまで」と決めておくと、棚があふれにくくなります
・しまうときは、ティッシュややわらかい紙で包んで、箱の中で動かないようにしておく

表面を保護したい場合は、工作用のニスなどを使う方法もあります。ただ、粘土や絵の具との相性は商品によって異なるので、使う前に説明書きを確認し、目立たない部分で試してからにしましょう。作業は大人が換気のよい場所で行うと安心です。

欠けたりヒビが入ったりしても、すぐに処分しなくて大丈夫。小さな欠けは、それも「たくさん遊んだ証」として、そのまま残しておくのもひとつの考え方です。

形が残らない油粘土・小麦粉粘土は「写真と言葉」で残す

油粘土や小麦粉粘土の作品は、作品そのものを長くとっておくのはなかなかむずかしいもの。だからこそ、できあがった瞬間を写真に残しておくのがいちばんの保存方法になります。

撮るときは、真上からだけでなく、横や斜めからも何枚か撮っておくと、立体ならではの形が伝わりやすくなります。背景は無地の紙やテーブルにすると、作品が引き立ちます。子どもの手や、作品を持ってにっこりしている顔も一緒に写すと、大きさが分かり、そのときの空気までよみがえる一枚になります。

そしてぜひ一緒に残したいのが、子ども自身の「説明」です。「これはね、ママとパパとわたしのおにぎり」「ヘビさんがおうちに帰るところ」。粘土作品は、見ただけでは何か分からないことも多いからこそ、子どもの言葉が作品の意味を教えてくれます。写真に一言メモを添えたり、作品について話してくれる声を短い動画で撮っておいたりするのもおすすめです。

子どもと一緒に「お別れ」を決めるのもひとつの方法

どんなに大切な作品でも、すべてを残し続けるのはむずかしいもの。とくに粘土作品は、時間とともに傷んでしまうこともあります。そんなときは、大人がこっそり処分するよりも、子どもと一緒に「どうするか」を決めてみるのもよいでしょう。

「写真をとったから、この粘土はまた新しいものに作りかえようか」「この中でいちばんのお気に入りはどれ?」と声をかけると、子どもなりに考えて選んでくれることがあります。油粘土なら、作品を写真に残したあとで丸めて次の作品の材料にする、という流れを「ありがとう、またね」の儀式にしてしまうのもすてきです。

残すものを選ぶときは、「上手にできたか」よりも「子どもが思い入れを持っているか」を大切にしてあげると、あとで見返したときの満足感が違ってきます。

写真に撮った作品は、日付や年齢ごとにまとめておくと、あとから成長の流れが見えてきて楽しいものです。わたしたちが作っている「コノミュー」も、子どもの作品を写真で残して見返せるアプリで、作品をもとにキャラクターや絵本にして楽しむこともできます。形が残りにくい粘土作品の記録先のひとつとして、気軽に使っていただけたらうれしいです。

形は変わっても、作った時間は消えない

粘土の作品は、絵よりも少しはかないものかもしれません。乾いてヒビが入ったり、次の日には別の形に生まれ変わったり。でも、小さな手で一生懸命こねて、のばして、くっつけた時間は、写真や言葉と一緒にちゃんと残しておくことができます。

「全部とっておけなくてごめんね」と思う必要はありません。お気に入りをいくつか飾って、ほかは写真で残して、また新しい作品を一緒に楽しむ。そんなおおらかな付き合い方で、親子の粘土遊びの思い出を、これからも重ねていってくださいね。

Konomew

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