Konomew Journal

読書の秋は「おうち読書感想画」を。絵本の好きな場面を描いて、親子で残す読書の記録

秋の和室で、親子がちゃぶ台を囲み、絵本を見ながら子どもがクレヨンで好きな場面を描いている水彩イラスト
Exhibit — 読書の秋は「おうち読書感想画」を。絵本の好きな場面を描いて、親子で残す読書の記録

朝晩がひんやりしてきて、おうちで過ごす時間が少しずつ増えてくる季節になりました。「読書の秋」という言葉もあるように、寝る前の絵本タイムがいつもより長くなっているご家庭もあるかもしれません。毎年10月27日からは「読書週間」もはじまり、図書館や本屋さんで絵本のイベントを見かけることも増えてきます。

そんな季節に、ちょっと試してみてほしいのが、絵本を読んだあとに「いちばん好きな場面」を絵に描いてみる遊びです。学校で書く読書感想文のようにかしこまったものではなく、親子で気軽に楽しむ「おうち読書感想画」。今回は、その楽しみ方と、描いた絵をあとから見返せるように残すコツをご紹介します。

「好きな場面」を描くと、子どもの見ている世界がわかる

同じ絵本を読んでいても、子どもが心をつかまれる場面は大人が思うところとはかなり違うことがあります。物語のクライマックスではなく、途中にちらっと出てくる小さな虫を描いたり、主人公が食べていたおやつだけを大きく描いたり。「そこなんだ!」と驚かされることも少なくありません。

言葉でうまく説明できない年齢の子でも、絵なら「ここが好き」を伝えやすいものです。描き終わったあとに「これはどこの場面?」「このときどんな気持ちだったと思う?」と聞いてみると、読み聞かせのときには見えなかった子どもの受け取り方が、少しずつ見えてきます。正解を探すのではなく、「そう感じたんだね」とそのまま受け止めるだけで、親子の会話はぐっと豊かになります。

無理なく楽しむための、ちょっとしたコツ

おうち読書感想画は、上手に描くことが目的ではありません。続けやすくするために、こんな工夫をしてみてはいかがでしょうか。

・読み終わってすぐではなく、「描きたい」と言ったときに紙とクレヨンを出す
・絵本を開いたまま横に置いて、見ながら描いてもOKにする
・登場人物を描くのが難しければ、色や形だけで「こんなかんじ」を表してもらう
・続きのお話や、「もしもじぶんがこのお話にいたら」を想像して描いてもらう

まだ絵を描くのが得意でない年齢なら、ぐるぐる描きに「これは雨の場面だね」と親が言葉を添えるだけでも十分です。反対に、物語が大好きな子なら、何枚も続けて描いて、小さな紙芝居のようになることもあります。その日の気分や体調に合わせて、描かない日があっても気にしなくて大丈夫です。

絵本のタイトルと、子どもの言葉を一緒に残す

描いた絵を残しておくときにぜひ書き留めておきたいのが、絵本のタイトルと、子どもが話してくれた一言です。数年たつと、「この絵、なんの絵本だったっけ?」とわからなくなってしまうことはよくあります。絵の裏や余白に、日付と年齢、絵本のタイトル、そして「このねこがかわいかったから」「おばけがこわかったけど、すき」といった子どもの言葉をメモしておくだけで、その絵はぐっと特別な記録になります。

可能であれば、絵本の表紙と描いた絵を並べて写真に撮っておくのもおすすめです。図書館で借りた本は返してしまうと手元に残りませんが、写真があれば「この本を読んでいたころ」の記憶が一緒によみがえります。同じ絵本を一年後にもう一度読んで描いてみると、好きな場面が変わっていたり、描き方が変わっていたりして、成長を感じるきっかけにもなります。

「読書の記録」が、家族の宝物になっていく

好きな絵本の絵がたまってくると、それはそのまま、子どもの「読書の歴史」になっていきます。ファイルに順番にとじていったり、お気に入りの一枚を壁に飾ったりして、ときどき家族で見返してみてください。「このころは乗りものの本ばっかりだったね」「この絵本、何回も読んだね」と話しているうちに、読み聞かせをしていた時間そのものが、あたたかい思い出として残っていきます。

紙の絵が増えて保管が大変になってきたら、写真に撮ってまとめておくのもひとつの方法です。わたしたちが作っている「コノミュー」は、子どもの絵や工作を写真で残して、年齢ごとの記録としてまとめられるアプリです。描いた絵をもとに、オリジナルの絵本のような形で楽しむこともできるので、「読んだ絵本」から「描いた絵本」へとつながっていくのも楽しいかもしれません。もちろん、手作りのファイルやアルバムでも、十分にすてきな記録になります。

忙しい毎日の中で、読み聞かせを続けるだけでも大変なことです。毎回描かなくても、きれいに残せなくても大丈夫。たまに「どこが好きだった?」と聞いて、子どもが描いた一枚をそっととっておく。そんな小さな積み重ねが、いつか親子で読み返したくなる、世界にひとつの記録になっていきます。この秋が、ご家族にとってお気に入りの一冊に出会える季節になりますように。

Konomew

わが子の作品も、“ちいさな美術館”に。

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